2020年9月

坂利製麺所

今回は葛そうめんが食べたいということで、東吉野村にある坂利製麺所で注文してみました。
そうめんの帯に鳥居マークがないので三輪そうめん組合員ではありませんね。販売HPを見てみるとそうめんの種類も多いし、葛餅や柿なども販売しております。


「手延素麺」

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国産小麦100%という珍しい商品。ASWというオーストラリアの小麦が日本人好みだそうですが、はたしてどうだろうか? かなり細目のそうめん。油の香りが全然しないし少ししっとりとしているように感じる。新物のそうめんだろう。 説明書推奨の2分茹で。コシがあまり無くぷつっと切れてしまう感じ。風味にも乏しいのでしばらく熟成させたほうがいいのかも?


シンプルな手延素麺も購入してみました。コシが弱いように感じたので、1分30秒と3分でも試してみましたが共にイマイチでした。
個人的には3分茹でて、ヌメッとさせたほうが、切れてしまう食感よりは好きでした。国産小麦がダメなのか、熟成期間が無いからなのかは分かりませんが、少々物足りなさを感じました。


「葛うどん」

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川口製麺が太麺だったので、こちらも葛うどんで注文してみました。そうめんと同じように油の香りが漂っています。 かなり変わった形のそうめんです。平麺タイプによって川口製麺との違いがどのようにでるのか興味深いです。 説明書に書いてあった推奨時間10分茹で。氷で締めずに水で洗っただけですが、少し固い食感だったのでもう少し茹でます。


説明書にあらかじめ水につけておいてから茹でると良いと書いていたので実際にやってみます。 このしなっとした状態からなら7〜8分の茹で時間で大丈夫とのことです。それだと少し固かった。 つまみ食いしながら結局10分茹でました。水洗いしただけですが、これでもちょっと固かった。


思い切って15分茹でて水洗い。コシが少しぬけてしまったけども、歯の当たりがまだちょっと固い。 13分茹でて釜あげで食べました。これでちょうどいい固さになりました。葛うどんは難しい。


前回購入した川口製麺の葛太麺のインパクトがあまり無かったので、別のところのものも、ということで坂利製麺で購入してみました。
組合に入っていないことも変わっていますが、麺の形も変わっています。平麺はすする時の舌触りが結構好きなのですが、葛のせいなのか歯触りが少し固いのが気に入らないところです。
釜あげのように温ければうま味を感じるのですが、冷麺だとうま味が感じられないのも不満点。小麦のグルテンとうま味がどれほど麺にマッチしているのかが再認識されました。
欧州ではパン至上主義、中華では麺至上主義、と小麦が大切にされている理由が見えてきた気がします。

それでも十分おいしいです。自家採取した薬味をつければなおさら美味しかった。少々お高いですが、葛じたいが高級品なので仕方ありません。