2019年8月

5つの極細そうめん食べ比べ

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まずは全体を見ていただきたいと思います。細さだけではなく色の違いもこんなにあるのです。並べてみてびっくりした。 さらに1本づつをチョイスしてみました。こうしてみると今まで感じていた細さと違うことがよく分かります。


山本「白髪」

まずは「山本」から。山本は島原の有家で作っているそうめんも多々あります。偽装事件以来、水を持って行ったり、産地を有家産と表示したり色々と苦労しているようです。 これだけ細いのは初めて見るという細さ。色もやたらと白く、小麦の香りもしっかりしております。その点お値段がかなり厳しい状況に陥っています。 30秒茹で。味はしないが絹が切れていくような食感です。細すぎるあまり、手に持ちにくく茹で時間にピリピリし、上げてもすぐのびるので、茹でるのも食べるのも辛かった。


桃「無銘」

次は「桃」の商品です。半無人野菜販売所なのですが、そうめんも販売しております。桃やスイカなどの果物も人気ですが、簡易包装のそうめんもお安くて良いと思います。 太さに意外とバラつきがあります。元々もっと太いものを売っていたのですが、どんどんと細くなってきて腕をあげているようです。しかし、値段も同様に上がってきています。 1分茹で。他のそうめんとの兼ね合いがあったので1分にしましたが、もう少し茹でた方が良かったです。少々固めの仕上がりになってしまった。ヌルッとしたなめらかさがうまい。


森崎「おのころ糸」

淡路島・森崎製麺所の激細そうめんです。一品だけで見ていた時は細いと思ったのですが、並べてみるとそうでもなかった。 太さも揃っているし色も白くて綺麗。小麦粉の香りもほのかにしますが、少し折れやすいのが難点。 30秒茹で。今回食べ比べた中では一番コシが弱いそうめんですが、柔らかい口当たりは良いと思います。


池側「山辺の郷」

池側の激細そうめんです。色合いが少し黄色がかってきます。細さは山本の次に細いように見えます。 太さは綺麗に揃っています。こちらは少し油の匂いのようなものがしました。臭いわけではありません。 30秒茹で。細いのにしっかりとした食感と口の中でフワッとするような柔らかさが両立しています。うまい!


松田「三輪の寿」

個人的には好みの松田そうめん。こんなに色が黄色いとは思ってもみませんでした。他が白すぎるのか? バラつきが少々ある程度ですね。池側同様油の香りがします。個人的には好きな香りですが、嫌いな人もいそうです。 30秒茹で。茹でが少し短かったので硬い感じでしたが、いちばんコシがあるそうめんでした。匂いもすっかり消えています。


今回食べてみて自分がうまいと思った順番は、池側ー桃ー松田ー森崎ー山本となります。池側そうめんの柔らかさとコシの強さの両立には目を見張りました。他も十分おいしかったのですが、桃以外のそうめんはお値段が張るのでなんともいえません。

今回、食べ比べて気づいたことがいくつかあります。
まず色が全然違う。松田そうめんはこんなに黄色くて、森崎と山本はこんなに白いのかと気づかされました。白い方が上品で綺麗に見えますよね。これは「グルテン、デンプン、油、熟成期間」などが全然違っているのでしょう。
次は香りです。何故か松田と池側からは油の香りがしました。山本と森崎が小麦の香りがして、桃はあまり香りが無かったです。これもやはり上で挙げた理由が原因でしょう。
最後にまったく気づかなかったのが細さです森崎そうめんを激細だと思っていたのに、案外そうでも無かったことには驚いた。そして山本の異常な細さ。どうやってこんなに伸ばしているのか知りたい気がしますね。値段がめちゃくちゃ高いですけどね。

このように食べ比べる事によって分かる事もあります。ですが、茹でたり、洗ったりと少し作業がかぶるのでお勧めはしません。少しでも参考になれば幸いです。


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