2021年6月

塩見製麺所

塩見製麺所が今季限りで閉店すると聞きました。非常に残念な事ですが、致し方ないことですので最後の塩見製麺の注文をしました。半生うどん2kとそうめん9k。じきに消費してしまうことでしょう。


相変わらずウマイそうめんで、モチ感とコシのバランスが絶妙であります。近頃はコシの強さを目指す為に固いそうめんになっているところが多い気がします。それはそれで美味しいのですが、本来の味わいでは無いと思いますし、「手延べらしさ」も追及していってほしいと思います。

こだわりのそうめんを作っている方は他にもたくさんおられると思うのですが、それを探すのはなかなかに難しいことです。非常に便利な現代では、ネットで情報が簡単に手に入るのですが、自分が本当に知りたいと思ったことはあるようで無いのです。結局、足や舌で探すしか無く、それがまた面白くもあります。

塩見製麺さん、美味しいそうめんをありがとうございました。ごちそうさま。
 


2019年10月

塩見製麺所

今回は久しぶりの塩見製麺を購入。段ボール箱にそうめん・うどん・半生うどん・ふしが入ったお得セットを注文してみました。
全部で5600円で、送料を考えても一般的なそうめんよりもお安いお値段だと思います。


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「細口そうめん」

以前も購入した細口そうめん。香りはあまりせず少し黄みがかった色合い。一般的な細さのそうめん。 均一に揃ったそうめん。うどん系が不揃いなのを見ると、細い方が伸ばしやすいのでしょう。


推奨の2分30秒茹でて氷で締めました。小麦粉の味は薄めでしたが、コシがしっかりとしていて、つるつるとした食感がありとてもうまかった。 2分茹でて釜揚げで食べました。締めていないぶん柔らかいのですが、その分モチモチとした食感に変化していてこちらもおいしかった。


以前購入した時は小麦粉の香りを楽しめ、太めのモチモチそうめんだと思っていたのですが、今回はしっかりとしたコシをもつそうめんに変貌しておりました。若干細くなっているようにも思えますし、少し好みが変わったのでしょうか?
個人的には以前の方が好みで、同じような風味のあるそうめんを期待していたのですが、小麦粉の状態だけでなく、気候や周囲の環境にも左右されることを考えると、同じ味を求めることが無理な要求なのかもしれません。
どちらにしてもウマイことには違いないので、おすすめのそうめん屋です。


「さぬきうどん」

手延べさぬきうどん。半生うどんと同じような太さですが、きっちりとカットされているので綺麗に見えます。 断面図を見てみると気泡のはいったものや平たいものがあります。香りはほとんどしませんでした。 18分茹で氷水で締め。ツルツル感とモチモチ感がとてもいいバランス。半生よりもしっかりとした噛みごたえがある。


さぬきうどん茹で中。茹で時間が長く、違う事をしていると吹きこぼれるので注意が必要。なんども吹きこぼしたことがある。 18分茹での釜揚げ。この麺もツルとモチのバランスが絶妙。個人的には半生よりもさぬきのほうが好きです。


「ふし」

今まで無視してきたおまけの「ふし」です。今回は適当に調理してみたいと思います。 他の産地はかなり長めに切るのですが、小豆島は曲がっているギリギリのところで切ります。 5分茹で水洗い。茹でると真っすぐになってしまいました。プニプニとした食感が新鮮です。


「さぬきうどん」という名前ではありますが、手延べでありますので非常にツルツルと喉ごしの良いうどんになっています。そして、さぬきうどんに引けをとらないような弾力もありますので食べ応えが十分でした。
「半生うどん」との違いとしては、ヌメりが少ないということになります。ツルツルして弾力があるからこそ固いという印象にもつながってしまいます。味や香りなどの違いは感じられなかったので食感でお好みのものを選ぶのが良いと思います。
下写真は「ふし」に、ほうれん草やアボカド、卵などとマヨネーズを和えたものをぶっかけました。これはこれで美味しいですが、やはり麺のほうが好きです。


「半生うどん」

購入した中で一番早く食べろと書かれていた「半生うどん」。他のお店でも購入したことはありますが、豪快さが際立っております。 半分に切ってから茹でます。かなり太いですがうどんなので問題ありません。香りはあまりしませんでした。 18分茹でて氷水で締めた状態です。食感がやや固めですが、ヌルっとした粘り気がとてもおいしいうどんです。


同じく半生うどんですが、オススメと書かれていた釜揚げで食べてみる事にしました。16分茹でて水気だけを切って食べました。 粘り気がすごい!コシもモチ感もあり絶品のうどんです!そこらの讃岐うどん店よりも家で食べた方がうまいと感じます。


何度か電話で購入しようとしましたが売り切れで中々手に入らない塩見製麺。今回は10月だということをしっかり覚えておいて注文しました。
長い茹で時間がネックの半生うどんですが、それを我慢してもなお余りある美味しさでした。これが塩見製麺のたどりついたグルテンとデンプンの配合なのかと思い、少し感動しました。
この味を失わずに続けていってもらいたいと思います。
写真は半生うどんのザルへの残り物です。こんなにザルが汚れるのも初めてでした。


2017年3月

塩見製麺所

塩見製麺所がなかなか見つからず行ったりきたりしまくったあげく、何回も通った場所で見つかった。 店舗内の様子。さぬきうどんにさぬきひやむぎと、さぬきのコシの強さをアピールしています。


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「細口」

手延べ細口そうめん。断面を撮り忘れてしまったのだが、他の小豆島そうめん同様に少々太めでした。説明書には2分30秒と書いていたけれども、私は2分の茹で時間が一番おいしいと感じました。 茹で上がった状態はとてもきれいです。コシが弱めで柔らかめの麺でしたが、その分小麦の風味が強かったです。ツルツルではなくてヌルヌルっとした食感でした。


「太口」

手延べ太口そうめん。これはもはやそうめんではなくうどんです。茹で時間も12分とかなり長い時間茹でます。今時の人に12分の茹で時間はきついかもしれないが、凝ってる人にとってはなんでもない時間でしょう。 そうめんの断面チェック。太い!これはどう見てもそうめんではありませんしかしこのずっしりとした感じがとても良さそうに見えますね。 茹で上がりも当たり前だがうどんです。しかし、上の細口と違いしっかりとしたコシと確かな小麦の風味があります。そうめんじゃないけどこれはうまい!さぬきうどんが非常に気になってくる逸品です。


塩見製麺さんはHPを持っており、そうめんの作り方や現在の手延べ業界の事など色々な事を書いて情報発信されております。非常に面白いHPでしたので、是非、みなさん「小豆島塩見製麺」で検索してみてください。
かなり手延べにこだわっておられる方のようで、現在一般に流通しているそうめんとの違いを楽しむ意味でも面白い商品だと思います。なにより小麦の風味がとてもうまいし、さらに安い。今回は細口と太口のみの購入ですが、冷や麦や半生うどんなども非常に気になります。今度はそれらを購入してみたいと思います。
製麺所の場所がかなり分かりにくくて困った。行く時はあらかじめ電話して場所を確認してから行った方が良いと思います。


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