2014年4月

すくね茶屋(始まりの土地)

本竜野に来て「赤とんぼ荘」と言うホテルで泊まったのですが、そこへ上がっていく丘の途中にあるお店でした。
本竜野界隈にはそうめん屋があまりありませんでした。こちらはうまいしメニューも豊富ですので、竜野でそうめんを食べるならここですね。
豊富なメニューの1ページです。こちらでだしてくれるそうめんは、揖保そうめんの3年ものと三神と言う最高級のものでございます。
お土産用に三神が置いていたのでついつい買ってしまった。1束(50g)200円の代物です。今まで購入した中では一番お高いそうめんです。


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揖保の糸の最高級そうめん三神です。しかも古ものなのでさらなる硬さが加わっている事でしょう。
細すぎて作るのがかなり難しく、組合の中でも少数の人しか作らせてもらえないと聞きました。あまり見かけないそうめんで、私はここでしか見ませんでした。ネットだと買えるかもしれない。
左側に少し写っているのは特級の3年物で、今回のそうめんは右の「三神」になります。
特級品と比べてもぱっと見ただけで、細いと唸るほど細かったです。再沸騰してから1分だけ茹でろ、差し水はするなとお店の方から指示されました。
指示通り忠実に茹であげました。
安物のザルではどんどん穴から抜け落ちてしまうので、粉ふるいを使いました。それくらい細いのでどんどん喉に吸い込まれていく感じですが、噛むとしっかりとしたコシがあるので食感もとても良いです。相反するかと思われるものを両立させた逸品です。


初めてそうめんをお店で食べました。ここで食べるまでは業務スーパーの激安そうめんしか食べた事が無かったので、ちょっとショッキングでした。安さも売りの1つで気軽に食べれるのがいいですが、やはりこだわって手間をかけたものを食べると、違いが分かって楽しくなるし、もっと色々知りたくなります。
メニューに3年ものとか三神とか、見た事ないものが書かれていたので帰り際に話を聞いてみたら、そうめんに対してこだわりがあるようで、揖保の糸とはなんたるかをご教授いただきました。そうめんは基本的に12月から3月までの極寒期に作り、その年の物が新もので、次の年に古もの、さらに次の年になると3年ものとして最大級の賛美を浴びる事になります。
新ものが香り重視、古ものが食感重視と考えて良いと思います。古ものは臭いが移らないように保管するのが難しいので、その分値段に反映されています。
こちらの三神が細さ一番と思っていたのですが、三輪の池側の方が細いようにも見えたので、そのうち食べ比べ見比べをしてみたいと思います。


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