備中そうめん

遙竹庵から「夏キャンペーン実施」というパンフレットが送り付けられてきました。パンフレット送り付けるところはあまり好きではないのですが、ポイントもあるし、限定商品「極細」も販売しているということで再度注文してみることにしました。

二年寝かせとは違い香りはほとんどありません。当たり前ですが、いい状態でしょう。

かなり細目の麺ですが、麺帯の色合いが若干固そうに見える。

1分30秒茹で、水締め。やや茹ですぎなのか柔らかめで、コシもモチ感も弱い感じだった。風味は薄く、清涼感でツルツル食べるタイプの麺か。

1分茹で、水締め。こちらは茹でが足りないのかやや固めのでき。コシといえるような弾力には少し欠けていて、固く感じた。夏に食べる冷涼タイプの麺だろう。

2分茹で、水締め。麺の色合いに深みがでてきて美味しそう。実際に弾力がでてきて固さは感じなくなった。風味は乏しいもののウマイそうめんだ。

推奨時間が1分～1分半だったので、説明通り茹でて「イマイチ」という判断を下しておりましたが、一分ではグルテンに水が回らず、十分な弾力が発揮されておりませんでした。2分以上茹でることが必須なのです。
がしかし、説明書きを考えてみると、近頃はコシと固さが混同されているのかもしれません。自分の考えや好みを信じて茹で上げることが大切だと思いました。

塩見製麺のそうめんもあったので食べ比べてみることにした。左が遙竹庵で右が塩見製麺。
比べるそうめんを間違えている気もするのだが、ともかくもやってみることにした。

左・遙竹庵、右・塩見製麺。遙竹庵の方がやや細い。塩見製麺は小麦粉の香りがする。
遙竹庵は麺帯の見た目がすでに固そうに見える。小麦粉の性質か？

左・遙竹庵1分茹で、右・塩見製麺2分茹で。遙竹庵は固めで味わいが薄く歯切れが良すぎるのが気になる。塩見製麺は小麦の風味と弾力があってウマイ！次回は違うそうめんで比べてみたい。

以前、読者のＮさんからの投稿そうめんを紹介いたしました。「かも川そうめん・特選」という名称で「岡山手延素麺」から売りに出されている商品でした。
「岡山手延素麺」をネットで検索してみると「遙竹庵」という通販サイトがでてきて、ここで各種のそうめんを購入できるようになっております。なぜか「かも川そうめん・特選」という品が無く、普通の手延べそうめんか二年寝かせの商品しかありません。
これはもう通販だろうがなんだろうが購入して確かめてみるしか術がないのであります。

主な商品がこの2つなので両方購入してみました。二年寝かせは手延べそうめんの約2倍くらいのお値段で、価格は強気に攻めていると思いました。

手延べそうめんはやや細目ですが、三輪や揖保よりは太いように見えます。香りはほぼ無しでした。

少しバラつきがあるようにも見えますが一般的なそうめんかと思います。

1分30秒茹で。意外と水分を吸うのか太くなったように見える。少し固めで噛むと切れる感じ。茹でが足りないと思う。

2分茹で。似たようなもんだろうと思っていたが、歯触りの柔らかさとコシの強さが両立している。これはウマイ！

2分30秒茹で。コシが弱くなってしまって締まりがなくなってしまった。茹ですぎだと思うが茹で時間の幅が短いのが不思議。

箱を開けた時に小麦の熟成した臭いがして、そうめんらしいそうめんだが「手延べそうめん」同様にやや太め。

太さやややばらついているところなど「手延べそうめん」とそっくりだが、こちらは北海道産小麦を使用している。

2分茹で。歯触りが固めの麺で、噛んで切れる感じ。個人的にはもうちょっと優しさが欲しい。

2分30秒茹で。やや柔らかくなったが、まだ切れてしまうような食感があるので茹でが足りないか。

3分茹で。これでもまだ歯触りが固いのでそういう性質の麺なのだろう。もっと茹でるべきか？

せっかくなので食べ比べてみる。左「二年寝かせ」右「手延べそうめん」となっている。同じくらいの太さだと思っていたが「二年寝かせ」の方が明らかに太い。

上「二年寝かせ」下「手延べそうめん」。このように上下に分けても「二年寝かせ」の方が明らかに太い。色も「二年寝かせ」の方が白くて熟成したように見えない。

左「二年寝かせ」2分30秒茹で。右「手延べそうめん」2分茹で。茹でた状態でもやっぱり「二年寝かせ」は太いのだ。固い固いと感じていたのはこのせいだった。

初めて備中素麺を食べてみました。値段的には「二年寝かせ」の方が倍くらい高いのですが、私の好みとしては「手延べそうめん」の歯触りの柔らかさとコシの両立の方が好きでありました。「二年寝かせ」も4分ほど茹でて、水で締めずに食べた場合は歯触りの柔らかさがでるのですが、その場合コシが弱くなってしまっていたのが残念。
Ｎさんが投稿してくれた「かも川そうめん・特選」の写真を見てみるともっと細いように見えます。また、ネット検索をしてみてもヒットするのは「かも川手延素麺」という別の会社のものであります。いったいぜんたいどうゆうことだろう・・・・。